「子育てするなら、自分たちの気に入った家で、周りを気にせずのびのび育てたい」。T様ご夫婦はこんな思いから、奥様の実家近くで土地を探し、家を建てる事に。雑貨ショップやカフェが好きな夫婦は建築家に、「居心地のいいカフェ風の家」「家族がどにいても会話ができ、みんながつながっていられる家」を要望しました。
玄関からデスクのあるホール、手洗いコーナーと連なる広いモルタルの土間㎡スペースが、一般的な住宅のイメージからかけ離れたカフェ風の雰囲気。「提案されたときは、予想もしなかった土間の広さや段差の多さに戸惑いましたが、少しチャレンジングな気持ちで受け入れました。今はすごく気に入っていて、我が家になくてはならない空間です」とご主人。厳選した照明器具を随所にあしらい、手洗いコーナーやキッチン、ワークスペースなどに好きな雑貨を飾って楽しんでいます。
上下の階に一体感をもたらす大きな吹き抜け。
家族が別々の場所で過ごしていても会話ができる、つながりを大切にした住まいになった
玄関の壁には手製のドライフラワーやお気に入りの絵を飾って、
ギャラリーやショップのような演出を。
1階はほぼワンルームだが、玄関から室内が丸見えにならないのがポイント。
土間空間はカフェのような非日常なイメージ。
四角い壁面に四角い窓が散りばめられた外観は、
まるで抽象画のよう。
軒裏と袖壁内側の板張りが、全体の表情を和らげている。
アンティークのチェアや革張りのソファなど、家具も好きなものばかり。
「毎日『いい家だな』と眺めています」とご主人。
ワークスペースのペンダントライトは、ネットで購入。
フィラメントが見えるタイプのエンジン電球は、
趣があって眺めていて飽きません。
鑑賞して楽しむオブジェのように、独特の存在感と魅力があります。
洗面脱衣室は4.5畳の広さ。
洗濯物を吊るせるハンガーパイプや畳める長いカウンターを備えた
ユーティリティでもある。
2階のワークコーナーは、パソコン作業やミシンかけなど夫婦で共有。
子供が成長すれば勉強コーナーにもなるだろう。突き当りは通り抜けができるクローゼット。
リビングの一角にある手洗いコーナーは、
タイル選びにもこだわった来客に自慢できる場所。
「とても気に入っています」と奥様。