世界で唯一のマイホームを建てられる注文住宅。間取りや外観などを自由に設計できるところに魅力があります。そんな注文住宅で屋上を設置したいと考えている方は多いのではないでしょうか。今回は注文住宅で屋上を取り入れるメリット・デメリットをご紹介します。
注文住宅で屋上をつくるメリット
屋上をつくるメリットはおもに3つあります。ひとつずつ見ていきましょう。
・周囲の目を気にせず洗濯物を干せる
住宅を建てる場所によっては、敷地の関係で庭が広く取れないことがあります。また、隣の住宅との距離が思ったより近くなってしまうケースもよく見られます。このような住宅では、どうしても洗濯物を干しづらくなります。しかし屋上をつくれば、スペースのことを考えたり、周りの目を気にしたりせずに洗濯物を干すことができます。
・子どもやペットの遊び場として活用できる
子どもやペットを庭で遊ばせるとき、注意したいのが敷地の外に出てしまうことです。ちょっと目を離した隙に門から外に出ると、思いも寄らないトラブルに見舞われてしまうかもしれません。特に道路と面している住宅では事故が起きるリスクも高くなります。屋上は、そうしたリスクを抑えながら子どもやペットを遊ばせたいときに役立ちます。
・リラックススペースとして使える
屋上は一息つけるスペースとしても活用できます。気温がほどよい季節のときは、外で本を読みながら過ごしたり、夜は星を眺めながら考え事をしたり。日々の暮らしでは、このような心身ともにリラックスできる時間も必要です。屋上はそうした時間づくりに貢献してくれます。
注文住宅で屋上をつくるデメリット
暮らしを充実したものにするうえで屋上が果たす役割は大きいと言えます。ですが、屋上には以下のようなデメリットもあります。
・建築費用が高くなる
通常なら屋上は屋根の部分です。そこを人が過ごすスペースにするので、それだけ建築費用が高くなります。屋上のつくりや材料などにもよりますが、一般的にはプラスで100万円はかかると考えておいたほうがよさそうです。屋上をつくるときは、事前に費用のことを頭のなかに入れたうえで予算を考えるとよいでしょう。
・メンテナンス費用がかかる
屋上をつくるときは防水工事を施しますが、そうした設備はメンテナンスをしなければ機能が低下していきます。屋上は建物の最上部にある部分なので、管理があまいと雨水などが住宅内に侵入し、建物全体の劣化が早くなります。そうならないためにも、屋上の点検は定期的におこなう必要があります。その費用がお財布の負担となります。
・プライバシーの確保が必要になることがある
近くに背が高い建物があると、そこから屋上が丸見えの状態になってしまいます。そうすると建物からの視線が気になり、落ち着いて過ごすことが難しくなります。屋上にラティスやオーニングなどを設置すれば視線を遮ることができますが、立地によっては、こうした対策が必要になることも屋上の短所と言えるでしょう。
注文住宅で屋上をつくるときのポイント
実際に注文住宅で屋上を取り入れるときは業者の選び方にポイントがあります。
・屋上づくりの実績があるかどうか
屋上のある住宅は通常の住宅とは異なり、やや特殊です。したがって、屋上づくりの実績がない業者に設置を依頼すると、防水処理があまくなるなどの可能性が出てきます。業者を選ぶときは、きちんと屋上づくりの実績があるところにすることが重要になります。いろいろな屋上をつくってきた業者であれば、なお安心できるでしょう。
・頑丈な住宅づくりができるかどうか
屋上がある住宅は頑丈でなければなりません。屋上に備える設備などによっては、住宅にかかる負担が大きくなるためです。業者選びでは構造的な部分からアフターケアまでしっかり対応してくれて、強固な住宅づくりができるかどうかをチェックするとよいでしょう。
まとめ
屋上は暮らしをより充実にしてくれる空間です。しかし住宅を建てる場所によっては、設置したことに後悔してしまうこともあります。また用途を決めないでつくったことで結局、使わなくなってしまうことも。屋上をつくるときは立地のことを考えると同時に、あらかじめ設置の理由も決めておくことをおすすめします。