屋根裏部屋は一般的に物置として活用される空間です。しかし最近では、さまざまな活用方法から注文住宅で考慮したい空間のひとつとなっています。今回は、そんな屋根裏部屋の魅力をご紹介。屋根裏部屋に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。

 

屋根裏部屋の魅力とは？

物置としての活用が目立つ屋根裏部屋ですが、ほかにも子どもの遊び空間やリラックススペースとして使うことができます。屋根裏部屋の魅力のひとつは、このように活用方法の選択肢が幅広く、アイデア次第でどのような空間にもなるところにあります。

 

また、屋根裏部屋は屋根裏のちょっとしたスペースを使うことになります。これにより基本的には、普通に部屋をひとつ設けるより費用がリーズナブルになるというメリットも。建築基準法によって通常の部屋よりも天井高や床面積に制限がありますが、その特徴を踏まえたうえで用途を考えれば、日々の暮らしを豊かなものにできるでしょう。

 

屋根裏部屋の注意点とは？

ですが、屋根裏部屋には以下のような注意点もあります。

 

・外気の影響を受けやすい

屋根裏部屋は外気の影響を受けやすい空間と言われています。そのため季節ごとで温度差が大きくなると使い心地が悪くなり、いずれ使わなくなってしまうことが考えられます。屋根裏部屋を設置するときは断熱処理を施すなど、外気の影響を受けにくい空間づくりが求められます。

 

・用途を決めずに設置すると使わなくなる

これはどの空間でも言えることですが、用途を決めないままその空間を設置すると、将来的に使わなくなる可能性があります。特に屋根裏部屋は、階段が急こう配になりやすく、ほかの空間に比べて移動が大変です。明確に用途を決めておかなければ、使う頻度は低くなります。屋根裏部屋をつくるときは、事前に用途を明確にしておくことが重要です。

 

・税金が増える可能性がある

屋根裏部屋は建築基準法によって、天井高が1.4m以下で床面積が上下階の2分の1と定められています。これを超えるとワンフロアと考えられてしまい、固定資産税などの税金を多く支払わなければならなくなります。基本的には計画を立てていく段階で条件をクリアできるように設計しますが、このような注意点があることも覚えておくとよいでしょう。

 

屋根裏部屋をつくるときのポイント

では、何を意識しながら屋根裏部屋づくりを進めれば後悔せずに済むのか。ポイントを3つご紹介します。

 

・用途を決めておく

繰り返しになりますが、屋根裏部屋をつくるときは用途を考えておくことが重要になります。用途を決めておくことで活用シーンがイメージでき、完成後に使わなくなるリスクを抑えることができるためです。また、屋根裏部屋のつくりも決めやすくなります。収納スペースなのか、子どもの遊び場なのか、リラックススペースなのか、家族と相談しながら決めていくとよいでしょう。

 

・冷暖房設備を設置する

屋根裏部屋を人が過ごす空間にするなら、冷暖房の設置が必要になります。屋根裏部屋は外気の影響を受けやすいため、夏は暑く冬は寒い、ということが起こりえます。冷暖房を設置しておけば、そうした季節ごとに起こる問題の解消につながり、居心地の良い空間をつくれます。

 

・換気口を用意する

屋根裏部屋に換気口を用意しておくことも大切です。換気口があれば空気を入れ替えられるため、結露によるカビの発生などを防げます。換気扇でもいいのですが、窓を設置すれば換気と同時に室内に光を取り入れることができます。採光は居心地の良さを左右する重要な要素なので、前向きに窓の設置を検討してみてください。ただし、天窓の場合は直接、風雨の影響を受けるので、気密性の高いタイプを選ぶことがすすめられます。

 

まとめ

かつては物置として使われることが主流だった屋根裏部屋ですが、今では物置以外の方法で活用されることも多くなりました。使い方次第では、より充実した暮らしの実現に大きく貢献してくれる空間です。設置を検討している方は、ぜひ今回ご紹介してきたことを参考にしながら、上手に屋根裏部屋を取り入れてみてください。