都心部でよく見かける3階建て住宅。ズラリと並んでいる光景を見ることも少なくありません。狭い土地に建てられることが多い3階建て住宅ですが、はたして住み心地はどうなのでしょうか。今回は、3階建て住宅の住み心地はよいのか。快適な暮らしを送れることにつながるポイントとあわせて解説します。3階建て住宅に住みたいと思っている方はぜひチェックしておきましょう。
3階建て住宅の住み心地とは?
都心部の3階建て住宅は、狭い土地に建てられていることが多いです。それを見ると、住み心地が不安になることもあるでしょう。たしかに狭い土地に建てる家は、間取りや居住スペースなどに限りが出てきます。そのため、「狭くて住みにくいのでは?」と思ってしまいがちです。
しかし、土地が狭くて使えるスペースが限られていても、工夫次第で居心地のよい家をつくることはできます。一概に「狭い土地に建てられている3階建て住宅は居心地があまりよくない」と思わないようにしましょう。
では、具体的にどのような工夫を加えれば、居心地のよい家をつくることができるのでしょうか。
住みやすい3階建て住宅をつくるために工夫すべきこととは?
・事前に動線をシミュレーションしておく
居心地のよい家は動線がきちんと考えられたうえで設計されていることが多いです。ここでいう動線とは、生活動線や家事動線などのことをいいます。
生活動線は日常生活で発生する動き、たとえばリビングやトイレ、キッチンなどに行き来するときの線のことです。一方、家事動線は炊事や洗濯、掃除などの家事をおこなう際に発生する線のことを指します。
これらの動線が複雑だと無駄な動きが増え、住みにくい家になってしまいます。この状態を防ぎ、住み心地のよい家をつくるためにも、設計の段階で動線のシミュレーションをしておくようにしましょう。
・将来的な暮らしを想定して設計する
意外と見落とされがちなのが「将来の暮らしのことまで考えて設計をおこなう」ということです。
たとえば、足腰の強いときだけのことを考えて間取りを設計すると、のちのち家のなかを移動するだけで苦労したりします。特に3階建て住宅は2階建て住宅より階段が多くなります。
そのことを考慮して各部屋の配置などを考えなければ、上述したように移動が辛く、住み心地の悪い家になってしまいます。このような状態にならないように、将来的な暮らしを想定した設計をおこなうようにしましょう。
・吹き抜けを設ける
狭い空間はそこで過ごす人に圧迫感を与えます。そんな空間のなかで快適な生活を送ることは難しいでしょう。とはいえ、土地が狭いと、どうしても各部屋の空間も狭くなりがちです。
そこで取り入れたいのが「吹き抜け」です。吹き抜けにすれば天井が高くなるため、空間を広くすることができます。結果、住み心地のよさを感じることもできるはずです。
必ずしも吹き抜けである必要はありませんが、住み心地のよい家をつくる方法の1つとして検討してみましょう。
・階段のスペースにゆとりを持たせる
3階建て住宅は階段のスペースも狭くなりがちです。しかし、階段のスペースにゆとりを持たせておけば、新しい家具や家電を買い替えたときに持ち運びがラクになります。
このことがそのまま住み心地のよさにつながるわけではありませんが、新しい家具や家電を買い替えるたびに、クレーンなどで搬入していては大きな労力とコストがかかってしまいます。
また、階段のスペースにゆとりがなければ、上り下りでも負担を感じやすくなります。これらのことを防ぐためにも、なるべく階段のスペースにはゆとりを持たせるようにしましょう。
まとめ
住み心地のよい家は工夫次第で実現することができます。狭い土地に3階建て住宅を建てようとしている方は、ぜひ今回ご紹介してきたポイントを参考にしながら、建築計画を立ててみてはいかがでしょうか。