通常、「一戸建て住宅」と言えば2階建ての家をイメージする方が多いでしょう。ですが、最近では3階建ての家をマイホームとして選ぶ方も増えてきています。狭い土地でもスペースを有効に活用できる3階建ての家。メリットだけのように思われますが、じつは意外なデメリットも…。今回は、3階建て住宅にどのようなデメリットがあるのかご紹介します。
3階建て住宅のデメリット
・洗濯物を上階に運ぶのが大変
3階建ての家では、1階に洗濯機を設置する間取りが多いです。そうした間取りを選んだ場合、洗濯物は2階や3階で干すことになります。そうすると、1階で洗った洋服などを毎回、上階まで運ばなければなりません。人によっては、ここに負担を感じてしまうかもしれません。このリスクを抑えたい方は、間取りを検討する際、「1階に洗濯機がないタイプ」または「洗濯機と干す場所が同じ階にあるタイプ」を選ぶと良いでしょう。
・食料品などを運ぶときに負担を感じる
前述の洗濯物と同じですが、3階建ての家では購入した食料品などを運ぶ際にも苦労するかもしれません。なぜなら、3階建て住宅は2階にキッチンが設置されていることが多いからです。この場合、1階にスペースを設け、常温保存の食料品や日用品は、そこに置いておけば持ち運びの負担を減らすことができます。
・布団の上げ下ろしが重労働となる
3階建ての家では寝室と同じ階にベランダがないこともあります。その場合、布団を干すために階段を昇り降りしなければならなくなります。ただでさえ布団は重量のあるもの。多くの方が、この動作に負担を感じてしまうはずです。寝室と同じ階に布団乾燥機を設置するなどすれば、布団の上げ下ろしで大変に感じることは少なくなるでしょう。
・大型の家電を入れる際、費用がかかる
土地がそれほど広くなくても住居スペースを多くできたりするのが3階建て住宅のメリットです。しかし、そうした家の場合、1つのフロアが広くないため、階段の曲がり角などを家電が通らないことがあります。そのため、クレーンなどを使ってベランダから大型家電を家のなかに入れることになります。そのときに費用がかかってしまいます。ただ、大型家電を購入する際、家に運び入れられるサイズを選ぶと、余計な費用をかけないで済みます。
・震動を感じやすい
3階建ての家は高さがあるぶん、2階建ての家より震動の影響を受けやすい傾向にあります。そのため、地震があったときなどに揺れを感じやすくなります。特に1階部分に車庫を設けている家は震動の影響を受けがちです。
・維持管理にお金がかかる
3階建ての家のなかには隣の家との間がとても近い場合があります。そうした3階建て住宅だと1階建てや2階建ての家より、メンテナンス費用が多くなる可能性があります。少ないスペースだと足場が組みにくいために特別な機材を導入したりし、そこに別途費用がかかってしまうからです。また、壁面が増えるなど、メンテナンスを行なう部分が多くなったりすることも維持管理にお金がかかることにつながります。
・老後の生活が大変になるかもしれない
当たり前のことですが、3階建ては平屋や2階建ての家より階段の数が多くなります。若い頃は問題ないかもしれませんが、老後はその階段の昇り降りが大変に感じてしまうかもしれません。
・上の階と下の階で温度差が出てくる
3階建ては空気の流れや日当たりの関係上、上の階と下の階で温度差が大きくなりやすい傾向にあります。これは、3階建て住宅の構造的にやむを得ない部分です。
まとめ
今回は、3階建て住宅のデメリットを8つご紹介してきました。お話ししてきたように3階建て住宅にはさまざまなデメリットがあります。新しい住まいとして3階建ての家を検討している方は、あらかじめこれらのポイントを覚えておくことをオススメします。