おしゃれなキッチンとして人気が高く、注文住宅で取り入れる方が多いアイランドキッチン。ところが、アイランドキッチンを設置後、思わぬ後悔を感じる方も少なくありません。いったいどこに後悔を感じてしまうのでしょうか。今回はアイランドキッチンでよく見られる失敗談と、事前に覚えておきたい設置のヒントをご紹介します。
アイランドキッチンでよくある失敗談
・においや煙が空間に充満する・・・
アイランドキッチンは壁や仕切りによって遮られていません。空気の流れが循環しやすいので、調理の際に発生するにおいや煙がそのまま部屋全体に広がることが多いです。この部分に後悔を感じてしまう方は少なくありません。「きちんと換気扇を設置するから大丈夫」と思う方もいますが、センターフードの換気能力には限界があります。また、クッキングヒーターがIHの場合、気流の関係でガスより換気されにくくなります。ここはアイランドキッチンならではの短所と言えます。
・部屋が狭く感じる・・・
アイランドキッチンを設置したあとに、部屋が窮屈に感じてしまうケースもよく見られます。そもそもアイランドキッチンを設置するためには広いスペースが必要になります。しかし、間取り図だけではその広さがどれくらいなのか、なかなかイメージできません。実際に目で見て判断できないため、アイランドキッチンを設置したあとに、あまりの窮屈さに失敗したと感じてしまうことが多いのです。
・汚れが目立つ・・・
毎日料理をつくるキッチンは住宅のほかのスペースより汚れやすい部分です。よって、キッチンは人にあまり見られたくないスペースと言えます。しかし、開放的なアイランドキッチンでは、容易にリビングやダイニングからキッチンの様子が見えてしまいます。開放感が魅力のひとつですが、そこが逆に後悔を感じるポイントにもなりうるのです。
後悔しないために!アイランドキッチン設置のヒントとは?
では、アイランドキッチンで後悔しないためには、どこに気をつけて設置すればいいのでしょうか。
・換気設備のグレードを高める
一般的にアイランドキッチンにはセンターフードがつけられます。アイランドキッチンで起こりうるにおいや煙の広がりを対策するなら、このセンターフードのグレードを高くすることがおすすめです。換気能力が高いセンターフードを設置すれば、においや煙が流れやすくなります。またその空間自体に換気扇を設けることで、より換気能力を高めることができます。ただし、センターフードのグレードを上げると、当然のことながら費用も高くなります。予算との兼ね合いで検討してみてください。
・計画の段階で十分なスペースを確保する
アイランドキッチンを設置する空間は、通常よりも広くすることがすすめられます。ある程度、広いスペースを確保しておけば、実際にアイランドキッチンを設置しても、窮屈に感じずに済むからです。より正確に設置後の空間の広さを把握したいなら、アイランドキッチンを設置しているモデルルームでチェックするとよいでしょう。
・こまめに整理整頓する
汚れが目につきやすいアイランドキッチンでは、こまめに整理整頓することも大切です。アイランドキッチンの性質上、リビングやダイニングからキッチンの様子が見えてしまうのは仕方ありません。調理器具や食材、食器などは事前に保管場所を定め、散らかさないようにしましょう。また、定期的に油汚れなども落とし、キッチンを清潔に保つことを心がけましょう。
まとめ
アイランドキッチンは住宅を洗練させ、暮らしの充実度を上げてくれるものです。しかし設置したあとに後悔してしまう方も少なくありません。設置後に後悔しないためにも、ぜひここでご紹介してきたことを参考にしながら、アイランドキッチンの導入を進めてみてください。