一戸建て住宅の購入を検討している方のなかには、「注文住宅」と「建売住宅」のどちらにしようか迷っている方もいるでしょう。今回は、注文住宅と建売住宅の違いについてご紹介します。ぜひ参考にして、どちらが自分に合っているのか考えてみましょう。
注文住宅と建売住宅の違い
注文住宅と建売住宅の大きな違いは、「土地を買って、家を新たに建てるか」、「土地付きで、すでに建っている家を買うか」です。注文住宅は、土地の決定や間取りの設計、外観のデザイン、建築で使う材料決めなど、家を建てるために必要な作業に、施主、つまりあなたがはじめから携わります。そのため、世の中にないオリジナルの家を建てることができます。
一方、建売住宅の場合は、すでに建てられている家のなかから、新しい住まいを決めることが多いです。広い土地に同じ仕様の家がいくつも並んでいる光景を目にしたことはありませんか?一般的に、そのような家のことを建売住宅と言います。ただ、業者によっては、建築中に家の販売をスタートすることもあります。
ほかにも、注文住宅と建売住宅には以下のような違いもあります。
・コスト
上記のことが関係して、注文住宅は建売住宅より費用が割高になることが多いです。注文住宅は、世の中に2つとない自分だけの家。間取りから内装、外観、外構、材料などにこだわりを持つことは、ごく自然のことです。それにより、費用がやや高めになる傾向にあります。
一方、建売住宅は建てられる際、ある程度決められた間取りや内装、外観、外構、材料となります。また、建築工事も効率的に進められたりします。それによって、注文住宅より費用が割安になることが多いです。
ただ、注文住宅は間取りや材料の部分で費用の調整が可能なため、コストを抑えた家づくりも行なえます。一概に建売住宅より高くなるとは言えないのが実情です。
・入居までの期間
注文住宅を建てるときは、土地を探したり、住みたい家をイメージし設計図に落としたり、資金計画を立てたりします。注文住宅が建つまでの期間は、業者や施工方法、使用する材料などによって異なりますが、8ヶ月~15ヶ月になることが多いです。そして完成後、内装の確認や手続きなどの作業を行ない、引き渡し・入居となります。この期間は、短くて1ヶ月、長くて3ヶ月かかる傾向にあります。
一方、建売住宅では、はじめに予算や希望の条件などを洗い出してから家探しがスタート。不動産業者から条件に合致した家を紹介してもらい、気になる家があれば内見をします。購入の意思がかたまったら契約へと進み、引き渡しが行なわれます。このとき、家に不具合がある場合は修繕後、引き渡しとなります。契約から引き渡しまでは、完成している家であれば1ヶ月程度、建築中の家であれば4ヶ月程度はかかることが多いです。
注文住宅と建売住宅、向いているのはどっち?
「時間をかけてもいいから、こだわりの家をつくりたい」、「土地を持っている」、「今の家を壊して新しい家を建てたい」、「家に取り入れたい設備がある」といった希望がある場合は注文住宅が向いています。
ここまでお話ししてきたように、注文住宅は自分好みの家を建てられます。思い描いている理想の一戸建てがあるのなら、注文住宅をおいてほかにはないでしょう。また、空いている土地を有効活用するために注文住宅を建てるのも良いかもしれません。
一方、「時間と手間をあまりかけずに一戸建てが欲しい」、「間取りやデザインがある程度決められた家が良い」、「スグに入居したい」などの場合は、建売住宅が向いていると言えます。
家のデザインにこだわりはないけど一戸建て住宅が欲しい。スグに入居して新生活を送りたい。このような希望があるなら、やはり建売住宅が良いでしょう。基本的に建売住宅は決められたデザインのなかで家を選ぶことになります。注文住宅のようにイチから考えていく必要がないので、入居までそれほど多くの時間がかかりません。
注文住宅と建売住宅どちらにしようか決める際の参考にしてください。
まとめ
今回は、注文住宅と建売住宅の違いについてご紹介してきました。注文住宅と建売住宅どちらにしようか迷っている方は、ぜひこの記事でお話ししてきたことを参考に、新しい住まいを見つけてみてください。