注文住宅を建てると決めたとき、頭に浮かぶのが「どれくらいの期間で完成するのか」ということではないでしょうか。完成するまでに入居の準備をしておくためにも、ちゃんと知っておきたいことの1つです。そこで今回は、注文住宅が建つまでの期間についてご紹介していきます。
注文住宅が完成するまでの期間
注文住宅が建つまでの期間は、理想とする住宅のデザインや規模、建築業者などによって異なります。ただ、一般的には8ヶ月~15ヶ月の間で完成することが多いです。そのため、注文住宅を建てると決めたら、最低でも8ヶ月はかかると考えておくと良いでしょう。
しかし、材料が特注であったり、設計の段階で間取りなどの変更が生じたりした場合、8ヶ月より長くなることが考えられます。間取りや設備、外構などを自分の思い通りのデザインにできる注文住宅ですが、そのぶん完成して入居するまでが長期になるという面もあります。
注文住宅が完成するまでの流れ
では、具体的に注文住宅を建てるまでの大まかな流れについて説明していきます。
①予算の決定
注文住宅を建てると決めたら、まずは予算を決めます。予算は、自己資金はもちろん、住宅ローンを借りることを前提として考えることが一般的です。ただ、具体的な予算については今後、手続きを進めるなかで決めていくので、この時点では概算になる傾向にあります。
②土地探し
注文住宅を建てる土地を探します。家族などと話し合ったうえ、希望のエリアを洗い出し、条件に合った土地を選びます。地価の高いエリアでも条件次第では比較的、安価に購入できることもあるので、不動産業者などからしっかりと情報収集を行ないます。
③業者選び
ここで業者選びを行ないます。ハウスメーカーや工務店、設計事務所など建築関連の業者は数多くあります。それぞれの業者の特徴を確認し、信頼できるところを選んでいきます。業者を選んだら建物の基本設計を行なうので、事前にある程度、希望の間取りや設備などをまとめておくとスムーズに事が進みます。その土地に理想の住宅を建てられるかどうかを調べる敷地調査や地盤調査なども行ないながら、建物のプランを決めていきます。
④住宅ローンの事前審査
建物の設計が完了し、決めた土地に理想の住宅を建てられることが調べられたら、建築に必要な資金がわかるので、住宅ローンの事前審査に申し込みます。もちろん、自己資金だけで建築費用を支払える方は、住宅ローンに申し込む必要はありません。
⑤契約と申請
建物プランと資金計画が済んだら、「建築請負契約」と「建築確認申請」を行ないます。もし、建築確認申請が通らない場合、建物のプランを立て直す必要があります。この2つが完了したら、住宅ローンの本審査を行ないます。本審査が通れば、土地の所有権が所有者から「施主(せしゅ)」に移ります。
⑥着工~竣工
ここまでの手続きが完了したら、建築工事に入ります。このとき施主が行なうこととしては、「地鎮祭」と「上棟式」です。あとは工事が完了するまで待ちます。
⑦引き渡し
工事が終わったら、住宅の引き渡しを行ないます。キズや汚れがないか外観から内装までチェックし、問題がなければ説明書や保証書、鍵を貰います。その後、入居のための引っ越しを行ないます。
以上が注文住宅を建てるまでの大まかな流れとなります。注文住宅を建てるためには、さまざまな確認作業や手続きが必要です。ただ、業者も丁寧にサポートしてくれるので、一つひとつ正確に対応しながら、理想の注文住宅を建てていきましょう。
まとめ
注文住宅が完成するまでの期間は、決して短くありません。また、手続きなども多く、少し慌ただしい日々を過ごすことになるはずです。しかし、注文住宅は一生に一度の大きな買い物です。準備できることは事前に済ませ、スムーズに注文住宅を建てられるようにしておきましょう。