注文住宅では、建売住宅ではあまり見られない空間をつくりたくなるものです。その空間のひとつにバルコニーがあります。バルコニーは使い方次第で、さまざまな空間になるところです。そのため注文住宅で設置を考える方も少なくありません。今回は、そんなバルコニーの概要や設置する際のポイントをご紹介します。
そもそもバルコニーとは?
バルコニーは建物本体から外側に突き出たスペースのことを指します。屋根が設置されないところに特徴があり、その日当たりの良さから一般的には洗濯物を干す場所として使われます。同じ洗濯物を干す場所としてベランダがありますが、ベランダは屋根が設置される空間のため、屋根のないバルコニーとは違う空間とされています。
バルコニーは洗濯物を干すこと以外にも、奥行きを設けることでテーブルやイスを置いて家族とコミュニケーションを取ったり、植物を置いてガーデニングをしたりと、さまざまな用途で使うことができます。ただし、定期的な清掃やプライバシーの強化も必要になります。
バルコニーにつけておくと便利な設備
バルコニーにはつけておくと便利な設備があります。
・水栓
開放的な空間のバルコニーには、砂や埃が溜まりやすいという特徴があります。特に住宅の周辺に畑があったり、工場が建っていたりすると、かなりの砂や埃が溜まっていき、汚れが目立つようになります。したがって、バルコニーをキレイに保っていくためには、定期的に清掃をする必要があります。そのときに役立つのが水栓です。水栓があれば水を使って洗い流せるので、簡単に汚れを落とすことができます。
・コンセント
バルコニーにコンセントがあれば、日が沈んだあとにバルコニーを使いたいときや、電気製品を使ってバルコニーを掃除するときに、わざわざ室内からコードを引かなくてよくなります。必ずしもつける必要はありませんが、コンセントを設置すれば何かと便利です。
バルコニーの設置で失敗しないためには?
暮らしの充実度をワンランク上げてくれるバルコニーですが、思うように活用できず設置したことに後悔してしまうケースもあるようです。では、どうすればバルコニーの設置で後悔せずに済むのでしょうか。ポイントを2つご紹介します。
・事前に複数の用途を決めておく
通常、バルコニーの活用シーンと言えば、洗濯物や布団を干すときをイメージします。しかし、洗濯物や布団を干せる場所がほかにあれば、バルコニーを使う頻度が低くなり、いずれ使わなくなってしまう可能性があります。結果、バルコニーを設置したことに後悔してしまうことに。事前に複数の用途を考えておけば、洗濯物や布団を干す場所として使わなくなっても、別のシーンで活用するようになります。バルコニーの魅力を最大限、味わうことができます。
・家事動線を考慮して設置する
バルコニーを設置するときは、家事動線を考慮する必要があります。ここまでお話ししてきたように、基本的にバルコニーは洗濯物や布団を干す場所として使われます。家事動線を考えずにバルコニーを設置すると、日々の生活が不便になり、ストレスを抱える原因になってしまいます。バルコニーを使う頻度も減り、設置した意味がなくなる可能性も出てきます。こうならないためにも、バルコニーはなるべく洗濯場や寝室からスムーズに移動できる場所に設置することを意識しましょう。
まとめ
バルコニーはさまざまな空間として活用できるところです。その一方で、設置の仕方によっては、つくったことに後悔してしまう可能性もあります。バルコニーの設置を考えている方は、今回ご紹介したポイントを意識しながら、バルコニーづくりを進めてみてください。