ワークスタイルの変化にともない、自宅で仕事をする人が増えた昨今。注文住宅で書斎を取り入れようとする方も多くなりました。そこで今回は書斎のメリット・デメリットをご紹介。どのような長所・短所があるのか気になる方はぜひチェックしてください。

 

書斎のメリットとは？

書斎には大きくわけて3つのメリットがあります。ひとつずつ見ていきましょう。

 

・一人の時間を確保できる

日々の暮らしのなかで一人になりたいと思う時間は必ずあります。書斎があれば、そんなプライベートな時間を過ごすことができます。また、住宅のレイアウトなどは家族全員が納得できるものにする必要があります。しかし書斎だけは自分好みのインテリアを置いたりすることで、暮らしをより充実したものにすることができます。

 

・集中力が増し生産性が上がる

自宅で仕事をするにしても、リビングや寝室などでは騒がしかったり、家族から声をかけられたりと、なかなか集中することができません。書斎をつくれば一人の空間・時間を確保できるので、仕事に集中しやすくなります。結果、効率よく仕事に取り組め、生産性が上がることが期待されます。

 

・家族一人ひとりが活用できる

プライベートな時間を確保できる書斎ですが、必ずしも一人だけが使う空間にする必要もありません。子どもが勉強するときに活用したり、旦那さんや奥さんが本を読むときに使ったりと、家族共有の集中できる空間にしてもいいでしょう。また、書斎を家族のリラックススペースとして活用してみてもいいかもしれません。

 

・クールダウンができる

夫婦喧嘩はどの家庭でも起こりえます。すぐに仲直りできればいいのですが、そう簡単に仲直りできない場合もあるはずです。特にお互いがヒートアップした状態では、なかなか歩み寄れないでしょう。そうしたときに書斎を使えば、お互いに距離を取れるのでクールダウンができます。結果、落ち着いて話し合えるようになり夫婦関係、ひいては家族関係を良好に保ちやすくなります。

 

書斎のデメリットとは？

魅力的なメリットがある書斎ですが、一方で以下のようなデメリットも。メリットとともに把握しておきましょう。

 

・結局、使わなくなる可能性がある

これは、書斎をつくる目的を明確に決めていないときに起こりうる問題です。書斎をつくるときは、あらかじめ用途を考えておき、使わなくなってしまうことがないようにしましょう。また、動線が整っていないと、使い勝手の悪さから活用頻度が低くなり、物置部屋になってしまう可能性も。どうしたら快適な書斎になるか、きちんと考えておくことも大切です。

 

・ほかのスペースが狭くなる

書斎にスペースを割くと当然、ほかの空間のスペースが狭くなります。比較的、広い土地に住宅を建てるなら、それほど気にならないかもしれません。しかし立地や予算、将来のライフスタイルの関係で、限られた土地に住宅を建てる場合は、書斎の存在によって一つひとつの空間が狭くなる可能性があります。

 

快適な書斎ライフを送るためには？

快適な書斎ライフを送っていくためには、どのようなところに気をつければいいのでしょうか。おもなポイントを2つご紹介します。

 

・用途に応じて書斎の広さを決める

書斎をつくるときに問題となるのが「スペースの広さ」です。スペースを広く取りすぎると、ほかの空間が狭くなります。一方でスペースが狭すぎると居心地に影響してしまいます。このとき、書斎の用途に応じてスペースを決めると、ほどよい広さにすることができます。

 

単純にパソコン作業だけをするなら、それほど広いスペースは必要になりません。ですが仕事柄、どうしても書類が増えたりするなら、収納スペースをつくらなければならず、それなりに広いスペースが求められることがわかります。

 

・生活スタイルに合わせて設置場所を決める

書斎は設置場所によって快適になるかどうかが変わります。たとえば、家事の隙間時間に使いたいのに、キッチンから離れたところに書斎をつくると、使い勝手が悪くなります。

 

一方、1日中こもって集中したいのに、家族が集まるリビングから近いところに書斎を設置すると、そこからの音が騒がしくて集中できなくなるかもしれません。書斎の設置場所は、生活スタイルにあわせて決めるようにしましょう。

 

まとめ

書斎はとても便利なものです。上手に取り入れることで暮らしの充実度を上げてくれます。ですが、書斎にはデメリットとなる部分もあります。注文住宅で書斎を取り入れようとしている方は、長所・短所を踏まえたうえで、建築計画を立てていくことが大切です。