和の趣を感じられる、快適な暮らしを送りやすい、といった魅力がある平屋。そんな平屋にガレージを組み込みたいと思っている方は多いのではないでしょうか。今回は平屋のガレージハウスのメリット・デメリット、間取りを考える際の注意点をご紹介します。
平屋のガレージハウスのメリット
あえて平屋にガレージを組み込むことで、通常のガレージハウスとは違う魅力を感じることができます。どのような魅力なのか一つずつチェックしていきましょう。
・洗練された住まいにできる
平屋住宅にはいくつかタイプがあります。L字型やコの字型、長方形型などです。このなかでもL字型やコの字型といった平屋住宅にガレージを組み込むと、住まいを洗練させることができます。外に開いている部分に屋根を設置し、そこをガレージにすることで、住宅のデザイン性が高まるからです。生涯暮らしを送る住宅がインパクトのあるデザインであれば、暮らしの充実度も上がります。ガレージはそれを実現するうえで大きく寄与してくれるのです。
・ガレージを別の空間として使える
一般的に平屋住宅を建てる際は、二階建て住宅よりも広い土地を購入することになります。そのため、ガレージに割けるスペースも縦に長い住宅と比べて広くすることができます。広い空間となれば、ガレージを別の用途で使えるようになります。たとえば、車を置いていないときは、子どもの遊び空間にしたり、映画鑑賞のスペースにしたりできます。平屋にガレージを組み込むことには、このようなメリットもあります。
・車好きに最適な暮らしを実現できる
平屋は横に空間をつくっていく住宅です。その特性を利用し、ガレージの隣の空間に書斎や趣味のスペースをつくれば、室内から車を眺めることができます。車好きにはたまらない暮らしを送れる。ここも平屋のガレージハウスならではの魅力と言えます。
平屋のガレージハウスのデメリット
一方、平屋のガレージハウスには以下のようなデメリットも。建てる前に確認しておきましょう。
・居住スペースが減る
平屋は横に空間をつくっていく住宅のため、ガレージを広くすればするほど、必然的に居住スペースが狭くなります。かといってガレージを極端に狭くすると、車庫入れが難しくなったり、乗り降りがしづらくなったりします。結果、使いづらいガレージとなり、暮らしに不満が生まれることに・・・。このポイントは縦に空間をつくっていく二階建て・三階建て住宅にはない平屋ならではのデメリットです。
平屋のガレージハウスで間取りを考える際の注意点
平屋のガレージハウスをつくるときは、居住スペースとの兼ね合いを考えましょう。さきほどお話しした通り、平屋は横に空間をつくる住宅なので、ガレージのスペースを広くすることを意識し過ぎると居住スペースが減り、暮らしの満足度が低くなります。
また、これはガレージハウスを設ける際の注意点になりますが、「防音対策をきちんとしておく」「換気設備を設ける」「間口方向の壁の強度を高める」「ガレージと居住スペースの動線を考える」「ガレージの場所を最優先に決める」「ガレージから伝わる振動が寝室などに伝わらない間取りにする」ことも意識しましょう。
これらの注意点を踏まえてガレージをプランニングしていけば、快適な暮らしを送れる平屋のガレージハウスに仕上げることができます。
まとめ
平屋のガレージハウスにはおしゃれな住宅に仕上げられたり、空間を有効活用できたりする魅力があります。ただし、間取り次第では、これらの魅力を感じられない住宅になってしまうリスクもあります。ぜひ今回ご紹介した注意点を意識しながら建築計画を立て、理想の平屋型のガレージハウスにしていきましょう。