二世帯住宅を建てたあと、意外と後悔してしまう方はたくさんいます。一生に一度の買い物なのに失敗したと感じてしまうと、そのさきの人生にも大きな影響を及ぼします。そこで今回は、よりよい二世帯住宅を建てるためのポイントをご紹介します。
二世帯住宅を建てるときのポイント
これから二世帯住宅を建てようと思っている方は、ぜひ以下のポイントを参考にしながら理想の家づくりを進めてみてください。
・生活の基本的な構想を練る
二世帯住宅は3つのタイプに分かれます。1つ目が「完全共有型」、2つ目が「部分分離型」、そして3つ目が「完全分離型」です。ひとくちに二世帯住宅といっても、これらのタイプによって生活の送り方はガラッと変わります。そのため、まずはどのタイプの二世帯住宅がよいのか。きちんと構想を練ることが大切です。ここを怠ると、ゆくゆく後悔することになるかもしれません。
・家族みんなの要望をまとめる
二世帯住宅のタイプを決めたら、つぎは家族の要望をまとめていきます。当事者だからこそ、理想とする家はそれぞれで異なるはず。すべての要望を反映させることは難しいですが、話し合いを続け、全員が納得して暮らしを送れる理想の家を一致させていきます。
・動線、収納、採光、通風を考慮して設計する
間取りをつくるときは、家族の要望を反映させることはもちろんですが、生活動線や収納、採光、通風のことを考慮することも重要です。これらのポイントを無視すると、生活しにくい家になるリスクがあります。どのような動線なら生活を送りやすくなるか。収納は何ヶ所必要になるか。どこに窓を設置すればよいか。といったことを入念に検討していきましょう。
・防犯対策を考える
安心の暮らしを実現するうえで欠かせないのが防犯対策です。特に二世帯住宅では、子どもや両親とともに生活を送っていくことになります。そうした自分の家族が犯罪に巻き込まれないように、防犯対策には力を入れておくようにしましょう。
・火災対策を考える
防犯対策と同様に考えておかなければならないのが火災への対策です。基本的に火災は火の消し忘れや漏電などが原因で起こります。ですが、正直なところ「いつ」「どこで」「どうやって」起きるかわかりません。燃え広がりを抑える材料や耐火性能が高い材料などを用いて対策しておくことをおすすめします。
・自然災害への対策を考える
最近では地震などといった自然災害が頻繁に見られるようになってきました。もともと耐震性能が高い構造にしたり、設備を取り入れたりし、地震に強い家にしておきましょう。
・音に配慮した材料を使用する
二世帯住宅でよく起こる問題が「騒音」です。タイプによって異なりますが、二世帯住宅では基本的に壁一枚を隔てて親世帯と子世帯が住むことになります。それにより、どうしても生活音が目立ちやすく、人によってはこれが原因でストレスを抱えてしまう可能性があります。お互いの世帯が快適に暮らせる家にするためにも、壁は遮音性に優れた材料を取り入れるなどしておくことをおすすめします。
・ユニバーサルデザインにする
完全共有型や一部共有型の二世帯住宅の場合、親世帯と子世帯が同じ空間で過ごすシーンが出てきます。そうしたとき、どちらか一方の世帯だけが過ごしやすい家にしてしまうと、もう片方の世帯にとっては住みにくい家になってしまいます。
その問題を解決できるのが「ユニバーサルデザイン」です。このデザインの何よりの魅力は、すべての人がハンディキャップや年齢に左右されず住みやすい家にできること。お互いの世帯が快適な暮らしを送れるように、家の設計をするときは前向きにユニバーサルデザインを検討してみてください。
まとめ
二世帯住宅はつくり方次第で、快適に過ごせる家にすることができます。その一方で、入念に計画を立てていかなければ、住みづらい家になってしまうリスクもあります。より充実した暮らしを送れる二世帯住宅を建てたい方は、ぜひここでご紹介してきたポイントを参考にしてみてはいかがでしょうか。