夢のマイホームとして注文住宅を検討している方は多いのではありませんか?注文住宅はこだわりのある家づくりができるところが魅力的な反面、注意しなければならないこともたくさんあります。
そのなかの1つが「間取り」です。間取りづくりを失敗してしまうと、住みづらいマイホームになることに…。そこで今回は、間取りでよくある失敗ポイントと、適切な間取りのつくり方をご紹介していきます。
間取りでよくある失敗ポイント4つと適切な間取りのつくり方
間取りに関しては、設計の段階では良いように見えても完成後、「こんなはずじゃなかった…」という声を聞くことも多いです。どのような失敗があるのか。主なポイントを4つ見ていきましょう。
・収納スペース
大きめの収納が2階にしかない。奥行を取り過ぎて小物が奥に隠れる。など、収納スペースの使い勝手が悪いことに不満を抱えてしまう方は多いようです。収納をつくるときは、以下のポイントを意識してみてください。
◆図面に幅や奥行きなどの長さも記入しているか
◆収納スペースの幅や奥行、高さと収納したいモノの大きさは適切か
◆収納と収納にしまっておくモノを使う場所までの導線はスムーズか
◆収納の数はどれくらい必要か
◆よく使うモノや出し入れが頻繁なモノは取り出しやすい位置に収納できるか
そうすれば、前述した不満に悩まされることは少なくなるはずです。
・部屋の大きさ
注文住宅を建てた方のなかには、部屋の大きさに後悔してしまう方もいます。脱衣室が狭すぎて1人しか利用できない。部屋が狭すぎて来客が2人以上だときつい。部屋を広くし過ぎて廊下が狭い。など、さまざまな不満があるようです。
部屋の大きさを決めるときは、主に次のポイントを参考にしてみてください。
◆事前にその部屋に置く家具の大きさを考える
◆通路幅は人と人がすれ違うのに十分の広さか
◆脱衣室は2人が作業できるくらいスペースがあるか
むやみに部屋の大きさを決めると、住みにくい家になってしまうので注意しましょう。
・部屋の配置
部屋の配置で失敗した方のなかには、「寝室を道路側につくったため、夜になると車の走行音が気になる」、「リビング・ダイニングの真上に子ども部屋があるため、子どもが騒ぐともろに響く」、「キッチンの真上に子ども部屋があるため、夜は食洗器を回しづらい」などの不満を感じている方が多いです。
◆図面を確認したときに音が出やすい部分をチェックし、各フロアを重ねてみる
◆音が出やすい廊下や部屋の真下に、寝室を設置していないか
◆食洗器などの機械がある部屋の隣や真上にくつろぐ部屋があるか
◆人通りの多い道路の方向に寝室や子ども部屋がないか
以上のポイントを踏まえたうえで部屋の配置を決めてみましょう。そうすることで、失敗するリスクを抑えることができます。
・コンセントや照明スイッチの数と位置
マイホーム完成後、実際に住んでからコンセントや照明スイッチに関する不満を感じてしまう方もいます。「トイレの照明スイッチが扉を開けたときに隠れてしまう」、「リビングのコンセントの数が少ないため、テレビの配線が長くなる」、「玄関の照明スイッチが室内側にあるため、帰宅後スイッチを探すのが大変」などが主な失敗ポイントとして挙げられます。
コンセントや照明スイッチの配線計画は、以下の項目を参考に検討してみましょう。
◆図面の段階で家具や家電の配置を決め、必要な数のコンセントがあるか
◆就寝するときや帰宅したときの生活動線上に照明スイッチがあるか
◆照明スイッチが扉を開けたときに隠れてしまう場所に設置されているか
また、常に使用する家電や季節ごとに使用する家電を事前にリストアップしておけば、必要なコンセントの数がわかり、1日の室内における動きが想定できれば、照明スイッチを設置するべき場所の検討がつきます。配線計画を立てるときは、これらのことも考えておきましょう。
まとめ
快適な暮らしを送るためには、間取りのことをきちんと考える必要があります。注文住宅が完成したあとに、「失敗した…」と思わないためにも、ぜひ今回ご紹介してきたことを参考にしながら間取りを決めていきましょう。